新しい“香り”のプロ資格、
アロマブレンダーになりませんか?

協会について

About Us

フレーバーおよびフレグランス(香り)の専門家の育成、及び教育を目的とし、平成29年1月4日に設立致しました。

代表理事からのごあいさつ

音楽を学ぶには音符を用いた楽譜を読み、その意味するところを深く解釈していくことが、大切に思います。私は趣味の世界ではありますが、能という古典芸能を人間国宝の師匠に中学3年の時に弟子入りして学んできました。56年間にもなるので師匠はその息子さん、そしてお孫さんと三代にわたり師事してきたことになります。謡本に書かれた作者の心を読み取って自分で表現できるようになること、さらにはそこへ自分の心を乗せることは難しく、現在でも私にとって大きな課題です。いつこの課題に答えが出せるのかもわかりません。でも、だからこそ魅力を感じ、習い続けているのでしょう。

 香りを学ぶには元素記号を用いた化学式で書かれた香りの分析データや処方を読み、その意味するところを理解していくことが大切です。香料を精油として植物から取り出したり、合成香料を作り出していることは学問分野でいえば有機化学の一分野です。香りの物質は植物や動物、微生物が起源ですから、生物学の一分野とも言えます。音楽をただ鑑賞するだけならば耳を澄ますだけでよいのですが、学ぶつもりになったら楽譜での勉強が必要になるのと同じように香りを学ぶには有機化学的な勉強がどうしても必要になります。その香りの勉強の手伝いをさせていただこうと思い、「フレーバー・フレグランス検定」、つまり香り検定をここに開始させていただきます。香りを学びたい方にはきっと役立つと思います。将来的な計画としては、検定だけでなく、学んだ知識を何らかの仕事に反映させていくことのお手伝いもしたいと思っています。

 私は大学院修了後に会社で職業として香りの仕事をしてきました。一番得意としてきたことは植物精油の中からとても良い匂いがする香りの物質を見つけ出し、その構造を明らかにすることでした。世界中の誰もが気が付かなかった香り物質を見つけ出し、その構造を決め、命名する仕事はなかなか面白く、やりがいを感じてきました。このような研究で博士号も取得しました。自分が構造を決めた香り物質を自分の手で化学合成し、発見したものと同じ匂いにたどり着くのは感動ものでした。その後の東京農業大学では学部、大学院で授業したり、学生諸君と研究したりしてきました。

一般社団法人フレーバー・フレグランス協会の出発は東京農業大学の大澤貫寿理事長の発案によるものであり、相談役にもなっていただきました。業務執行理事には香料会社での経験豊富な方や香りに詳しく検定実務に詳しい方など素晴らしいメンバーに入っていただきました。顧問には私が所属していた東京農業大学生物産業学部食品香粧学科の先生方にも入っていただいています。これからも優秀な、そして熱意ある香りの科学者の人たちに仲間に入っていただくつもりです。

香りの勉強のお手伝いに対策講座も東京農業大学のキャンパスで行いますので、一緒に勉強していきましょう。

藤森 嶺

事業概要

  • フレーバー・フレグランスに関する検定資格試験の主催、実施
  • フレーバー・フレグランスに関するセミナーの開催
  • フレーバー・フレグランスの正しい知識の普及を目的とした教材の出版
  • フレーバー・フレグランスの正しい知識の普及を目的とした人材育成支援
  • フレーバー・フレグランスに関する調査・研究

役員

代表理事藤森 嶺(東京農業大学客員教授・農学博士)
業務執行理事桜井 和俊(フレグランス担当・農学博士)
佐無田 靖(フレーバー担当)
日野原千恵子(事務局長・アロマ担当)
秀島 功(プロデュース担当・三共出版株式会社 代表取締役)
監事榊原 牧子
相談役大澤 貫寿(東京農業大学 理事長)
渡部 俊弘(北海道文教大学 学長)
顧問戸枝 一喜(東京農業大学 食品香粧化学科 教授)
堀  容嗣(東京農業大学 食品香粧化学科 教授)
山崎 雅夫(東京農業大学 食品香粧化学科 教授)
小西さやか(東京農業大学 客員准教授・一般社団法人日本化粧品検定協会代表理事)

理事プロフィール

代表理事   藤森  嶺
名前藤森  嶺
協会の肩書代表理事
その他の肩書農学博士(北海道大学)
東京農業大学農生命科学研究所客員教授
(一社)食香粧研究会理事
香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会相談役
東京医薬専門学校化粧品総合学科非常勤講師
アロマフレグランス調律協会顧問
日本化粧品検定協会顧問
略歴日本専売公社(現JT)中央研究所研究部長
JT植物研究所横浜センター所長
JT植物保護開発センター所長
曽田香料㈱顧問
玉川大学学術研究所特別研究員
帯広畜産大学地域共同研究センター客員教授
早稲田大学教育学部・理工学部非常勤講師
目白大学短期大学部非常勤講師
東京農業大学生物産業学部食品香粧学科(現、食香粧化学科)教授(香りの化学研究室)
業務執行理事フレグランス担当  
 櫻井 和俊
名前櫻井 和俊
協会の肩書業務執行理事フレグランス担当
その他の肩書農学博士  
静岡県立静岡がんセンター研究所 特別非常勤研究員
・東京工科大学応用生物学部 非常勤講師
・東海大学医療技術短期大学 非常勤講師
・徳島文理大学薬学部 非常勤講師
略歴1952年生まれ
1975年 千葉大学工学部卒 
1975年 高砂香料工業株式会社入社 総合研究所(研究開発本部)勤務   
1986年9月~1989年3月国内留学
東京大学農学部農芸化学科有機化学研究室(故 森謙治教授)
農学博士号取得   “生理活性を有するテルペン類の合成研究”
2002年~2007年 フレグランス事業本部、フレグランス企画部部長 
    日本化粧品技術社会常任委員、 日本香料工業会香粧品委員    
2007年  研究開発本部 主席研究員、
2009年―2019年 東海大学医療技術短期大学 非常勤講師
2009年より  東京工科大学応用生物学部 非常勤講師
2015年より  徳島文理大学薬学部 非常勤講師
       各大学での講義:主要テーマ 香りとその効果効能について
2014年より  静岡県立静岡がんセンター 特別非常勤研究員 現在に至る
資格・農学博士(有機化学)・有機溶剤取扱主任
・普通自動車免許(1972年)
(2020年藤沢市交通安全運転協会)優良運転手表彰
その他所属団体日本農芸化学会
主な著書・エッセンス! フレーバー・フレグランス(三共出版)共著
・共著 有機化合物辞典/有機合成協会編(講談社)
香料化合物―― 執筆担当
・共著 最新化粧品の機能創製・素材開発・応用技術(技術教育出版社 エヌ・ティー・エス)
フレグランス化粧品(香りの有用性)――執筆担当
・テルペン利用の新展開(CMC出版)
      テルペン化合物の合成――執筆
趣味・テニス(寒川ローンテニスクラブ)
・スキー(日本スキー連盟検定1級)
・カラオケ(演歌から幅広く)
・ウォーキング(1993年より継続10000歩/日)
・書道(5段)
キーワード香り・効果効能・アロマテラピー・天然精油成分研究/香料合成・不斉合成・香りの有用性
得意分野有機合成化学、天然物・モノテルペン、セスキテルペン類の合成研究、
天然精油の分析、苔類の発する香気成分の研究、花の香気成分研究、
体臭の研究とその対処(消臭剤)の研究、食品(乳製品、トロピカルフルーツ類の香気成分に関する研究、
昆虫の誘引剤・忌避剤に関する研究、
化粧品素材に関する研究・冷感剤の研究、香りとその効能に関する研究など
研究の分野(詳細)1,香気成分分析研究
天然精油、花精油の香気成分分析と未知化合物の合成
 (ミント油・イランイラン油・和柑橘の花)
    Phenol derivatives, Phenylacetaldehyde oxime, oxime ether,
香粧品中の香料成分の分析
各種食品の微量香気成分に関する研究(多くは未発表)
香料素材の合成研究及び製造 
(DMMB、アンスラニル酸誘導体、アミド誘導体、チーズの呈味成分)
2,合成研究
ネペタラクトンの合成と猫に対する効果の判定
ジザエン誘導体(セスキテルペン類)の合成研究
ベチバー油(クシモン)沈香(ジンコール1,2)中の重要香気成分
ジザエン、プレジサエン類に関する合成研究
Ru-BINAPを用いた不斉合成反応を利用した各種医薬品のキラルブロックの製造
不斉合成法を利用した化粧品素材合成と製造、製品化(抗菌剤、セラミド)
(合成・製造から化粧品への応用まで)
講演テーマ香気成分分析(精油、アブソリュート、花)
    オレンジフラワーアブソリュートの香気成分
ミント中の微量成分の同定
    セスキテルペン類の合成ク(シモン、ジザエン類)
香気成分分析とキラル分析 52ndTEAC依頼講演
バラ、キンモクセイの花の香気成分・微量成分とキラル分析(ISCNP, ISNPF)  
各種悪臭に関する研究(体臭・腋臭中の新規揮発性成分の解明)
苔類の発する揮発性香気成分分析の研究(共同研究:徳島文理大学浅川義範)
2019年 The 49thISEOベストプレゼンテーション賞
香りの分析と香りの効果効能について 日本食生活学会依頼講演
日本食生活学会誌21(3), 179-184(2010)
香りの効果と効能  a-Pineneのがん細胞増殖抑制効果
医療現場でのがん患者への香りの役割 
       ピネン・ハマナス、お茶、クロモジ、ダイダイ、など
Aroma Research 88号24-30 (2021) 
J. Oleo Sci., 70,  1161-11168 (2021).   J. OleoSci., (2022) 投稿中
2020年 日本農芸化学会企業研究活動表彰
備考*ISCNP: International Symposium of Natural Products
*ISNPF: International Symposium on Natural Products forthe Future 2016
*ISEO :International Symposium of EssentialOils
メッセージ香料業界に40年近く従事し、重要香気成分の探索・合成・製造などを行ってきた。GC-MSを用いた各種天然物や天然精油の香気成分分析研究の礎を築き、香気成分研究を行っている機関においては、日本ではこの分野のワークに最初に従事した研究者である。当時より、分析によって得られた情報は、その後のフレーバー・フレグランスの開発に非常に役に立っている。分析結果を基にして未知化合物の合成・製造・製品化を行った。その後、ノーベル賞を受賞した不斉合成法の技術を応用し、医薬品や化粧品などの各種キラルブロックの合成、製造並びに製品化を行った。
現在、香りの効果や効能に関して明確なエビデンスが取れるような客観的な評価方法の確立を目指して研究を進めている。今後も、天然物の香りを応用し、人々のQOLの改善に繋げる研究を目指したい。
最近のモットー: 「新たな事にチャレンジする」  “ボケないために”
業務執行理事   佐無田 靖
名前佐無田 靖
協会の肩書業務執行理事
その他の肩書フレーバートライアングル代表
シニアフレーバーリスト
略歴1979年 東京農業大学 農学部 農芸化学科 卒業
1979~2017年 曽田香料株式会社勤務
2018年~ フレーバートライアングル 代表
1979年 東京農業大学 農学部 農芸化学科 卒業
1979~2017年 曽田香料株式会社勤務
フレーバー研究部(開発部)、海外開拓部および研究企画管理部長、
曽田香料(昆山)資深副総経理、日本香料協会編集事業委員
2018年~ フレーバートライアングル 代表
趣味
鉄道模型および写真、料理、グルメ探索(食べ歩き、飲み歩き)、弓道(学生時代)
メッセージ
東京農大オープンカレッジにて「香りの科学と美学」で10年間、調香の楽しみを教えております。
業務執行理事/事務局長
日野原千恵子 Chieko Hinohara
名前日野原千恵子 Chieko Hinohara
協会の肩書業務執行理事/事務局長
その他の肩書GRAZIAAromatics 代表
カオリスト ・フィトライフコーディネーター・植物療法士(フィトセラピスト)・
茶司(煎茶道 黄檗売茶流)
略歴東京農業大学 農学部農学科卒
大学卒業後、情報通信企業研究所および、私立大学(兼務:公益法人)に勤務し、主に人材教育に関する業務に従事。在職中、ストレスフルな生活の中で、当時認知され始めたアロマセラピーと出会い、イギリス、アロマ界の権威ロバート・ティスランド氏の弟子で日本にアロマを広めた第一人者である栗崎小太郎氏(ハーバートハウス)に学ぶ。以後、数々のスクール、セミナー、ワークショップに参加する。アロマセラピーにとどまらず、フィトセラピー(植物療法)、メディカルハーブ、調香、アロマフレグランス(自然香水)、そして、生け花、フラワーアレンジメントと植物や香りに関する様々な知識や技術の幅を広げる。
現在、主に天然の精油(エッセンシャルオイル)のみで創るアロマフレグランスを中心に、和精油・和の香りなど、「和」にこだわりをもちながらのサロンワークの他、自治体や大学の社会人教育の講座に活動を広げている。また、子供への植物・香り教育にも力をいれている。
資格フィトセラピスト(植物療法士)、メディカルハーブセラピスト、メディカルアロマインストラクター、心理カウンセラー1級、コーチング1級、有機溶剤作業主任者、知的財産管理技能士、高等学校教諭第一種免許(理科)、他多数
その他所属団体一般社団フィトセラピー協会、日本香料協会、一般社団法人食香粧研究会
一般社団日本植物生理学会
主な著書「ふしぎしんぶん」ママとサイエンス 植物コラム毎月連載
絵本「おさんぽにっき」
(公益財団法人東京応化科学技術振興財団 第16回科学教育の普及・啓発助成対象活動)
趣味植物組織観察、雑草写真、煎茶道、フラメンコ、占い(数秘術、タロット)
キーワード精油、精油の調合、アロマ、和の香り、子供向けの教育、雑草
講演テーマワークショップ:精油調合・ナチュラルフレグランス講座
ワークショップ:和の香り調合講座
「暮らしに天然の香りを」 香りの力で生活を快適に!
「香料の歴史にみる日本の香り文化」
「フィレンツェ、香り紀行~ハーブ薬局に貴族の香りをたずねて~」
「フィレンツェ、香り紀行 ~オーデコロンの起源を探る~」
子供向けワークショップ:「アロマキッズ講座」「香り博士講座」
メッセージ私自身は、“植物・香りを愉しむ暮らし”をモットーに活動しております。植物がなぜ香り物質を作り出すのか、どのように植物細胞内に存在しているのか・・・植物からの贈り物である「精油」について、調査・研究の対象としております。また、古典的なフレグランスであるフィレンツェの香水や、日本産精油、和の香りについても勉強を深めております。さらに、子供たちへのサイエンス教育の一環として、子供向けの香り講座にも力をいれております。

組織図

「エッセンス!フレーバー・フレグランス ~化学で読みとく香りの世界~」
三共出版社
農大オープンカレッジ
三共出版
食香粧研究会
一般社団法人
フレーバー・フレグランス協会
infokaori.or.jp
TEL:050-5899-6737